老齢年金の繰り上げ・繰り下げについて

繰り上げについて

老齢年金の受給時期を早めることを繰り上げといいます。
本来、65歳から受給することになる老齢年金を60~65歳になるまでの間で受給を開始することを年金の繰り上げといいます。

年金の繰り上げについては、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に行う必要があります。

年金の繰り上げは、1か月繰り上げるごとに0.5%(年間6.0%)の割合で減額受給となり、60歳から繰り上げ支給を実施した場合、減額率は最大30.0%(年間6.0%×5年)となり一生涯続きます。
受給総額は「76歳と8か月」を超えると65歳から満額受給ケースに追い越されます。

 

繰り下げについて

老齢年金の受給時期を遅くすることを繰り下げといいます。
本来、65歳から受給することになる老齢年金を65~70歳になるまでの間で受給を開始することを年金の繰り上げといいます。

年金の繰り下げについては、
・老齢基礎年金のみを繰り下げる
・老齢厚生年金のみを繰り下げる
・老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を繰り下げる
を選択することができます。

年金の繰り下げは、1か月繰り下げるごとに0.7%(年間8.4%)の割合で減額受給となり、70歳から繰り下げ支給を実施した場合、増加率は最大42.0%(年間8.4%×5年)となり一生涯続きます。
受給総額は「82歳」まで生きて基本受給ケースよりも多くなります。

 

繰り下げは現実的か?

・現在の受給者で、70歳に繰り下げしている受給者は全体の1%しかいません。
・繰り延べしている期間は、加給年金・振替加算が支給されません。
・在職老齢年金制度により年金の一部または全部が支給停止されると、支給停止相当分が増額対象にならないというデメリットが生じます。
・65歳以上の人で自分の金融資産だけで暮らすことができる高齢者はそれほどいないと思われます。
・年金受給額が増えた場合、税金や社会保険料が増額されてしまい、結果的に手取り収入が減少してしまう可能性があります。
・公的介護保険制度を利用する場合、利用者負担の割合が年金等の収入金額で決まってきますので考慮が必要です。

繰り上げ受給について注意する点

①ずっと減額された年金額となります。
②遺族厚生年金の受給権が発生した場合、65歳まではどちか一方を選択することになります。
③繰り上げ受給後に障害基礎年金の対象に該当しても障害年金は受給できない。
寡婦年金の受給権は消滅します。
⑤付加年金も減額される
 

繰り上げ・繰り下げプランのシミュレーション

弊社では、あなたの公的年金のシミュレーションについて、ご希望であれば「繰り上げ」「繰り下げ」の両方を設定してシミュレーションを行うことが可能です。

(例)
35歳
年収300万円(第2号被保険者)が65歳までずっと続く
結婚をしない場合

 

65歳からの年金支給プランシミュレーション

70歳からの繰り下げプランシミュレーション

60歳からの繰り上げプランシミュレーション


 
このような公的年金を「繰り上げ」た場合や「繰り下げ」た場合のシミュレーションをしてみることにより、対策を講じていけるではないでしょうか。
対策というものは、まず現状を知り、そこからどう考えていくかです。
 
Skypeによるキャッシュフロー表作成(3万円+税)も可能です。
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