一物一価の法則(いちぶついっかのほうそく)
一物一価の法則とは
経済学の概念で、物やサービスの価格は、通貨の購買力を表し、財やサービスの取引が自由に行える市場では、同じ商品の価格は1つに決まるという法則のこと。自由な市場経済において、同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である、ということが成り立つという法則。
取引が自由に行えて価格の情報が十分に与えられるのであれば、国内でも海外でも、同じ商品の価格は同じ価格で取引されるはずであるという説である。
ただし、完全競争市場が前提条件とされているため、現実的の市場では成立していない。完全競争市場とは、買い手と売り手が小規模かつ多数、財に関する情報の完全性、取引される財の同質性、長期における市場への企業の参入、退出が自由であるという、4つの条件を満たした市場のことである。