老後資金3~5千万円必要説が飛び交う机上の空論の世界

老後資金に数千万円~1億円?まず事実を知ろう』でお伝えした内容と重なる部分があります。

再現性を考えていない発言

老後資金は5千万円(3千万円・4千万円の例もあります)は用意しておきたいですね。

老後資金について話しているFPの言葉です。
このような話にはいつも違和感があります。
それであれば、先に

サラリーマンなら
現役時代の平均所得として700万円は欲しいですね。

と言ったほうがいいのではないかと思います。
今の60歳以上の高齢者二人以上世帯で3千万円以上を保有しているのは27%です。
中央値は、1,567万円です。
 

(出典)総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成28年(2016年)平均結果速報-(二人以上の世帯)

同じように、所得分布状況を見た場合、27%に該当するのは「所得700万円以上」(総収入ではありません)だからです。

(出典)厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査委の概況
 
このデータから、

老後資金は5千万円(3千万円・4千万円の例もあります)は用意しておきたいですね。

という話は、普通の人にとって「再現性のある」ことでしょうか?
弊社ではそうは思えません。
このような話こそ、机上の空論であり、理想論です。
このような話で不安を煽り、さらに机上の空論での投資理論を使って、「投資をしないとお金は増やせない」という流れに乗せていくのはいかがなものでしょうか。
フィデューシャリー・デューティー以前の問題ではないかと思います。
まずは、現役時代の安定した収入確保・収入増が先です。
次に、堅実・確実な方法で資産形成をしていきましょう。
 
ここでも思います。
大人に必要なのは、常識です。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらから

ページトップへ