平均リターンを下回るのは50%という事実

マネー(投資)系セミナーに参加されたことがある人は「リターンが5%」云々とか聞かれたことがあると思います。
この場合のリターンとは、過去からの算術平均が用いられています。
であるならば、

平均5%のその意味するところは、皆が平均を上回ることはできず、半数以上は平均を下回る
※半数は中央値以下

 
ということになります。
説明する側はそれをきちんと伝えないといけないと思います。
今の金融業界は、リターン5%というと

それをすると、皆が平均5%のリターンになる

 
という都合の良い解釈をして投資初心者へアプローチをしています。
何度も言っていますが、リスク(σ)ゼロの世界観での説明になっています。
リスクがあるものへの投資で期待リターン(それ以上)になるのは半分です。
そして中央値(下から数えてちょうど半分の位置)は期待リターンを下回り、最頻値は中央値を下回ります。
 
昨今、顧客本位だとか、コンプラとか言われていますが、本来の「知識」において、間違ったことや不適切なことが喧伝されているのではないでしょうか。
金融業界にいる人間の金融リテラシーの問題です。
とても違和感があります。
 
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