不確実性のものは偶然の影響が大きい


リスクあるものへの投資の結果は不確実です。
不確実なものは、誰も予測することはできません。
投資において、様々な”うまい話”があります。
それらを語る人たちが誰であろうと、どんな権威であろうと、すべて机上の空論だということを理解しておきましょう。
そして、不確実なものは「偶然」が影響すると考えるべきです。
また、「確率」でとらえていくことが重要にもなってきます。

繰り返しますが、不確実とは何か?
予測できないことです。
市場の動きは、ほぼランダム・ウォーク(偶然の積み重ね)です。

認知バイアスで儲けられる?

市場の変動は、偶然以外にも起こることがあります。
認知バイアスです。

~ウィキペディアより~

認知バイアス(英: Cognitive bias )
認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。認知バイアスは、事例証拠や法的証拠の信頼性を大きく歪める。

●確証バイアス
個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという傾向。いったんある決断をおこなってしまうと、その後に得られた情報を決断した内容に有利に解釈する傾向をさす。

●外(がい)集団同質性バイアス
集団内外のメンバーをどれだけ知っているかとは無関係である。つまり、自分の集団の事をよく知っているから多様性や違いを認識しているという解釈は誤りである。この外集団同質性バイアスは、男性と女性など、明らかによく触れ合っている集団間でも観察された。すなわち、このバイアスは明らかにステレオタイプ化と何らかの関与性があり、さらに確証バイアスとも関係があると考えられる。

●コンコルド効果
埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

●アポフェニア
無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用のことである。

●アンカー効果
初期値(アンカー)が判断に影響してしまうという心理的効果のこと。
最初に提示されたひとつの意見が強い影響力を持ち、他の意見を繋ぎ止める作用をもつことから係留効果ともいう。

●アンカリング
認知バイアスの一種であり、判断する際に特定の特徴や情報の断片をあまりにも重視する傾向を意味する。係留と呼ばれることもある。
例えば、「国連加盟国のうちアフリカの国の割合はいくらか」という質問をしたときに、質問の前に「65%よりも大きいか小さいか」と尋ねた場合(中央値45%)、「10%よりも大きいか小さいか」と尋ねた場合(中央値25%)よりも、大きい数値の回答が得られるという。
また、数値を明確に提示しなくてもバイアスは生じる。「8×7×6×5×4×3×2×1」または「1×2×3×4×5×6×7×8」という計算の結果を、5秒以内に推測してもらった場合、前者(中央値2,250)のほうが後者(中央値512)よりも大きい推測の値が得られたという(正答は40,320)。
他の例に、ダン・アリエリーが、ニューヨーク・タイムズによるベストセラー本に選出された著書『予想どおりに不合理』で挙げたものがある。まず講義の聴衆に対し、彼らの社会保障番号の下2桁と同じ値段(ドル)で、ワインやチョコレートなど6種の品物を買うかどうかを質問した。その後、その品物に最大でいくら払えるかを質問したところ、社会保障番号の下2桁の数字が大きい人ほど、高い値段で買おうとする傾向があると見出された。

●観察者バイアス
心理学用語では実験者効果。
これは、観察者が見出すことを期待している行動を強調しすぎて、それ以外の行動に気づかないという測定における誤差である。
医学の試験で単盲検法ではなく二重盲検法が使われるのはこのためである。
観察者バイアスは、研究者が行動を見てその意味を解釈しても、その行動をした本人にとっては何か別の意味があるという場合にも生じる。

●偽の合意効果
人が自分の考え方を他の人に投影する傾向である。つまり、人は他の人々も自分と同じように考えていると見なしたがる。
この推定された相関には統計的確証はないが、存在しない合意があるかのように感じさせる。人々は自分の意見・信念・好みが実際よりも一般大衆と同じだと思い込む傾向がある。
このバイアスはグループで議論したときによく発生し、そのグループの総意はもっと大きな集団での一般的考え方と同じだと考えることが多い。グループのメンバーが外部の人間とそのことについて議論する機会がない場合、そのように信じ込む傾向が強くなる。
さらにこれの拡張として、そのような合意が存在しない証拠を突きつけられたとき、人は合意しない人が何か間違っている(勘違いしている、よく知らないで意見を言っている)と見なすことが多い。
この認知バイアスには単一の原因は存在しない。根底にある要因として、利用可能性ヒューリスティックと自己奉仕バイアスがあるのではないかと言われている。

●自己奉仕バイアス
成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。自己奉仕バイアスは、成功は自分の手柄とするのに失敗の責任を取らない人間の一般的傾向を表している。それはまた、曖昧な情報を都合の良いように解釈しようとする傾向として現れるとも言える。

●ジャネーの法則
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

●双曲割引
行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念として注目されている。
時間経過をx軸、割引率をy軸とした時のグラフが、時間とともに減少する双曲線(反比例のグラフ)になることから名づけられた。
「今日と明日の違いは明日と明後日の違いより大きい」と説明されている。
例えば1年後のダイエットの成果より、目の前のケーキの誘惑に負けたり、1年後のローンの負担より今のキャッシングの買い物が嬉しいということである。
これを人間やその人の弱さとしてではなく、動物(人間を含む)の基本的性質として捉える。
経済学を心理的・精神医学的基盤の上に乗せようとする努力の一環である。
今までの経済学は「合理的人間」仮定の上に立っていたが、人間は本来非合理的なものであるということと矛盾するという根本的な問題と、経済理論と現実との不整合が目立ってきたため、それを解決するかも知れない理論と言うことで注目されている。

●ツァイガルニク効果
人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。
ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの「人は欲求によって目標指向的に行動するとき 緊張感 が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」という考えに基づき、リトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク(1901年11月9日-1988年2月24日)が「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」との事実を実験的に示した。

●ハロー効果
社会心理学の現象で、ある対象を評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(バイアス)現象のこと。
後光効果、ハローエラーともいう。
例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。
ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働く。

●バンドワゴン効果
ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指す。
「バンドワゴン」とは行列の先頭の楽隊車のことであり、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る、といった意味である。
経済学・政治学・社会学などで使われる。

●プロスペクト理論
価値の大きさは金額に比例しない。金額が2倍になると、価値は2倍にはならず、2倍弱(1.6倍ぐらい)になる。
こう考えると、「2倍の金額を半分の確率で得るよりも1倍の金額を確実に得る」ことの方が利益になるとわかる。
また、「損害額を2倍にしても損害の価値(マイナス値)は2倍にはならない」のであれば、2倍の損害のリスクを半分の確率で負う方が利益になる、とわかる。
このように、「価値の大きさは金額に比例しない」というモデルを取ることで、説明が可能となる。

●後知恵バイアス
過去の事象を全て予測可能であったかのように見る傾向。

●根本的な帰属の誤り
状況の影響を過小評価し、個人特性を過大評価して人間の行動を説明する傾向。

●感情バイアス
感情的要因による認知と意思決定の歪みである。
すなわち、人間は一般に以下のようにする傾向がある。
たとえ相反する証拠があっても、心地よい感覚をもたらす肯定的な感情効果のあることを信じたがる。
好ましくない、精神的苦痛を与えるような厳しい事実を受け入れたがらない。
これらの要因は個人的かつ自己中心的(自己中心性)であるか、対人関係や集団の影響(同調、同調圧力)に結びついている。

●単純接触効果
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。
たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説(misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。
CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しくなったりするのである。

●バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格なものだと捉えてしまう心理学の現象。
1956年にアメリカ合衆国の心理学者、ポール・ミール(P.E.Meehl)が、興行師 P・T・バーナムの “we’ve got something for everyone”(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで名付けた。
アメリカの心理学者バートラム・フォア(en:Bertram Forer)の名をとってフォアラー効果(Forer effect)ともいう。被験者に何らかの心理検査を実施し、その検査結果を無視して事前に被験者とは無関係に用意した「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」といった診断を被験者に与えた場合、被験者の多くが自分の診断は適切なものだと感じてしまうが、この現象を「バーナム効果」と呼んでいる。

●希望的観測
認知バイアスや意思決定のまずい方法という以外に、希望的観測は誤謬の一種ともみなされ、事柄の真偽を事実に基づかずに希望に基づいて決定する場合を指す。この誤謬は「わたしはPが真(または偽)だといいなと思うので、Pは真(または偽)である」というような形式を持つ。このような希望的観測は感情に訴える論証に基づくもので、論点のすり替えの一種である。
希望的観測を使い、状況対人論証の一形式を生み出すことができる(「あなたはAだというが、それはBを導き出したいがためだ。だからAではない」)。
希望的観測は意図せざる結果を見逃す原因となることがある。
関連する誤謬として、無知に訴える論証がある(「それはまだ偽であると証明されていないから、真にちがいない」など)。
例えば、UFOを信じる人はほとんどのUFO写真が偽物であることには同意するが、偽物と証明されていない写真がひとつでもあれば、それがUFOの実在を証明すると考えている。

●ヒューリスティック
心理学におけるヒューリスティックは、人が複雑な問題解決などのために、何らかの意思決定を行うときに、暗黙のうちに用いている簡便な解法や法則のことを指す。これらは、経験に基づくため、経験則と同義で扱われる。
判断に至る時間は早いが、必ずしもそれが正しいわけではなく、判断結果に一定の偏り(バイアス)を含んでいることが多い。
なお、ヒューリスティックの使用によって生まれている認識上の偏りを、「認知バイアス」と呼ぶ。

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