長期積立投資による複利運用話の信頼度
確定拠出年金(個人型、企業型)がほぼ全国民対象(20歳~60歳)となり、各方面からの情報が発信されております。
その中で、最も注意をしていただきたいものがあります。
それは、
・長期投資は複利効果により資産がふえる。
・〇年間、〇%複利運用すれば、こうなる。
このような話、
それぞれの言葉の意味は正しくても(数学による計算結果等)、投資の話としてはおかしいものや相応しくないものが多いです。
下のグラフをご覧ください。
毎年50万円の積立投資を100年間、5%複利運用していった場合のシミュレーションです。
100年後の評価額:約13億円
よく聞かれると思いますが、「積立投資30年、5%複利運用でこうなる」という説明の100年ものが上のグラフだということです。
この100年間、どこからはじめても「毎年5%のリターン」になっています。
つまり、誰がどの時期からはじめても「毎年5%のリターン」が達成できます。
従って、上のグラフは「数学の計算上」は正しいのです。
ということは、
あなたの知らない誰かの30年後の結果
あなたのお子様が今10歳として、20年後からはじめた30年後の結果(つまり50年後の結果)
あなたのお孫様が今0歳として、30年後からはじめた30年後の結果(つまり60年後の結果)
皆、うまくいっていることがイメージできることでしょう。
そうです。
この説明が正しいのであれば、あなたの一族が二代三代と続く中で、ミリオネアはもちろんですが、ビリオネアになっていくことになります。
そして、ある時点から使ってもへらない金利生活が送れることになるでしょう。
これはそういうことが可能な説明です。
このような積立投資のシミュレーションとお話
あなたのこれまでの人生経験から信じることができますか?
とても残念ですが、上のようなシミュレーションは
「リスク:0%」
つまり
固定金利のシミュレーションになっています。
リスクある積立投資のシミュレーションは、
「べき分布」
を使っての説明でないものは信頼にあたるとは到底言えません。
気をつけてください。