積立投資のキモ:ヒタヒタと上昇していく平均購入(買付)単価

平均買付単価が違うことに気づきましょう

今回、個人投資家に人気の某投資信託を使って、毎月積立投資を行っていく際に注意しておくべきこと、気づいておくべきことがありますので、それを検証していきしょう。

下図は、
2009年1月~2017年4月(8年4か月)、某投資信託に対して積立投資を行った際の「基準価額」(赤)と「平均買付単価」(緑)の推移です。

下図は、
2013年1月~2017年4月(4年4か月)、某投資信託(上と同じ)に対して積立投資を行った際の「基準価額」(赤)と「平均買付単価」(緑)の推移です。

下図は、
2015年1月~2017年4月(2年4か月)、某投資信託(上と同じ)に対して積立投資を行った際の「基準価額」(赤)と「平均買付単価」(緑)の推移です。

投資信託の基準価額は同じでも人によって価値が違う

緑のラインが赤のラインの上にいってしまうと、損失が発生することを意味します。
3つの期間で作成していますが、2017年4月時点の平均買付単価(緑色)がそれぞれ違うということがわかりますか?
緑のラインの動きも違うということがわかりますか?
これは、
同じ投資信託を購入しても
同じ投資信託の同じ基準価額を購入しても
人によって
その行為は
「価値が違う」
ということを意味します。

価値とは?
・利益がでる
・トントンのまま
・損失がでる
という価値です。

異次元緩和がもたらした急激な株高と円安

2013年1月からほとんどの投資信託は、それまでとは全く違うチャートを描いています。
どれこれも急上昇のチャートです。
この要因は?
 
中央銀行、とりわけ日本の中央銀行が行った異次元緩和によるカネ余り相場により、急激な株高と円安が起こりました。
一番上の図の基準価額をご確認ください。
「6,500円」ほどだった基準価額が倍の「13,000円」ほどになっています。
この期間に実現したリターンと同じことをいまから積立投資をはじめる人が享受するには、単純に
「13,000円」が「26,000円」にならないといけません。(同じ動きとしての一例)
そういう意味です。

そして
気をつけておくべきことは、緑のラインがヒタヒタと上昇してきていることです。
平均買付単価(買いコスト)の上昇です。
これは高値を追いかけて買っていることによる結果です。
基準価額が急上昇した場合は、なかなか気づきにくいのですが、ヒタヒタと近づいてきています。

ヒタヒタ
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