標準偏差を使う投資で確率を示さないのは不適切

投資をすすめるパンフレットについて

長年、銀行・保険会社・証券会社といった金融機関が顧客向けにだしている投資に関する様々な資料(パンフレット)を見てきました。
感想を端的に言えば

投資をすることがとても正しく、かつ良い結果がでるのは簡単かのように語られています。
しかもどこも全く同じような論理で。
 
そこまで言うのなら、なぜ金融機関がそれをしないのでしょうか?

です。
また、投資は不確実なものであり、それであれば確率を示すべきであるが、それをしない。
不誠実であると思います。
情報の非対称性とはそういうところです。

自然人の人生は有限だ

人生は誰にとっても有限です。
金融機関でそれを最も理解しているのは、生命保険会社ではないでしょうか。
その生命保険会社の商品は、大数の法則を使っています。
つまり確率です。

金融機関には釈迦に説法ですが、投資もランダムウォークを前提に標準偏差を使っています。
標準偏差が分かれば発生確率も分かります。
そうであるならば、確率を示さないのは
顧客に対して、顧客のことを一番に考えています
などとは言えないのではないでしょうか?

もっと言えば、このあたりの確率のことも知らない者が、顧客(とりわけ投資初心者)に対して投資をすすめるなんてことは、怖すぎではないでしょうか?
(長期投資であれば100%うまくと本気で思っているのでしょうか?)

お客様が設定する、そのリスク・リターンであれば
お客様が許容できる損失額以下になる確率は?
お客様が希望している収益額になる確率は?

もちろん、必ずその通りになるわけではありませんが、この程度の目安を顧客に知らせることは投資をすすめる側の責任であり、顧客自身も知りたいことではないでしょうか?
メンタルのためにも必要なことだと思いますが、いかがでしょうか。
もしも投資をすすめる側がこのような確率を試算できないようであれば、投資をすすめる資格すら疑わしいとなるでしょう。

日本人は金融リテラシーが低い?
実際に金融リテラシーが低いのは●●の方です。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらから

ページトップへ