日銀ETF買いは上場企業を国有化していくのか
いまや日本の株式市場は、日本銀行が操作する国有市場と化しています。
(出典)三菱UFJ国際投信「日本版ISAの道 その306」
2020年3月、日銀はETFの買い入れペースを年間12兆円・JーREITは年1800億円に増額すると発表しました。
日銀がETFの爆買いをし始めてから2020年5月で7年ほど経ちました。
この異常な国策は終わりが見えなくなっています。
なぜ、この異常な政策を続けるのか?
●株式売買をしている国内外の投資家のため?
●ETF買い対象の上場企業および上場企業の役員のため?
●自民党支持の株式保有層・富裕層のため?
●ETF買い対象の上場企業および上場企業の役員のため?
●自民党支持の株式保有層・富裕層のため?
この日銀の行為による弊害はいろいろとでてきています。
●ETF信託報酬の歪みが生じている
日銀が購入しているETFは時価総額が大きく、それらETFの信託報酬は他のETFの信託報酬の倍ほどになっており、結果的に大手運用会社のためになっている。
●日本株が下がっても反発するのが当たり前だと勘違いするのではないか
この異常な期間に多くの投資初心者がマーケットに参加してきましたが、彼らは株式投資は少々下がってもいずれ反発するものという単純な思考になってしまっているのではないかと思われる。
●日本銀行による上場企業、株式市場の国有化が行われている
日銀のしていることが正しいことであるなら、公的年金を日銀が運用すればいいだけとも言える。
●富裕層優遇
株式や投信等のリスク性資産への投資は余裕資金で行うものです。日本でこれらの資産を保有している層は、富裕層(ストックオプションで報酬を得る上場企業の役員含む)が多く、その層への巨額な経済対策とも言える。
日銀が購入しているETFは時価総額が大きく、それらETFの信託報酬は他のETFの信託報酬の倍ほどになっており、結果的に大手運用会社のためになっている。
●日本株が下がっても反発するのが当たり前だと勘違いするのではないか
この異常な期間に多くの投資初心者がマーケットに参加してきましたが、彼らは株式投資は少々下がってもいずれ反発するものという単純な思考になってしまっているのではないかと思われる。
●日本銀行による上場企業、株式市場の国有化が行われている
日銀のしていることが正しいことであるなら、公的年金を日銀が運用すればいいだけとも言える。
●富裕層優遇
株式や投信等のリスク性資産への投資は余裕資金で行うものです。日本でこれらの資産を保有している層は、富裕層(ストックオプションで報酬を得る上場企業の役員含む)が多く、その層への巨額な経済対策とも言える。
金融業界はよく長期投資というが、この日銀の政策はその長期投資にとって大きな負の遺産になるのではないかと思っています。