公的年金の財政検証(2019)のオプション試算について
2019年8月に厚生労働省から示された年金の財政検証では、オプションA・Bの試算が行われています。
Aは、被用者保険の更なる適用拡大
Bは、保険料拠出期間の延長と受給開始時期の選択
Bは、保険料拠出期間の延長と受給開始時期の選択
まず、マクロ経済スライドについて確認します。考え方のポイントは3つです。
①現役世代の保険料(18.3%)を固定する。
②少子化に連動した給付の抑制(調整)をする。
③現役世代の保険料、国庫負担、積立金を財源とする。
②少子化に連動した給付の抑制(調整)をする。
③現役世代の保険料、国庫負担、積立金を財源とする。
※実際にマクロ経済スライドが発動されたのは、2015年度と2019年度のみ。
オプションA「厚生年金加入者をふやす」
オプションAのシミュレーションは3つ
①いまより125万人拡大
②いまより325万人拡大
③いまより1,050万人拡大
A・・・①から③に範囲を広げていくほど、所得代替率はよくなる。
オプションB「拠出延長と受給延期」
オプションBのシミュレーションは4つ
①基礎年金拠出期間を65歳に延長
②在職老齢年金を緩和・廃止
③厚生年金の加入年齢上限を75歳に延長
④就労延長と受給開始時期の選択肢の拡大
B・・・当然、所得代替率は改善される