個人の投資目的ではリターン獲得は二の次か
参考になる良記事があったのでご紹介しておきます。
日経新聞電子版(2020年7月15日)
『投信KPIは何のため 「悪法」が呼ぶ矛盾と効用』
(編集委員 前田昌孝氏)
備忘録として、記します。(枠内引用)
イオンが日本で最も個人の単元株主が多い企業になる可能性がある。スーパーでの買い物が最低3%割引になるカードを家族用と合わせて2枚もらえることが、イオン株を買う最大の動機である。
もはや個人にとって投資リターンの獲得は二の次なのだ。それなのに共通KPIのようなリターンで測る指標で金融機関の経営の質を測ろうとすると、かえって顧客の利益に反するおかしな営業行為に及ぶ人が出てくる。投資目的は優待獲得のほかリスク分散、知恵比べ、老化防止、企業の応援、世直し、生の企業経営に触れる機会の確保などに移りつつあるのではないか。
上記内容のほかに、個人の投資目的の中には趣味や道楽的な部分が占めているのではないかと思います。
弊社でもセミナーや個別相談を通じて投資中毒(依存症)にならないように警鐘をならしていますが、「いつ」「いくら」を考えての資産形成・資産運用ではなく、投資のための投資となっているのではないでしょうか。
とにかく、麻痺しないようにすることです。
500万円投資をしていたとして、50万円マイナスになったとしても
「数字が少なくなっているだけ」
という感覚になっていないでしょうか。
50万円を稼ぐためにどのくらいの日数かかりますか?