他人のお金の運用者は他人のお金で賭けをし、優雅な引退をもくろむ

参考になる良記事があったのでご紹介しておきます。

日経新聞電子版(2020年6月10日)
株式相場偽りの夜明け バブル崩壊に備えるとき
(編集委員 前田昌孝氏)

備忘録として、記します。(枠内引用)

現在の株式相場の主要プレーヤーはヘッジファンドなど他人のお金で勝負する人たちだ。株高が株高を呼ぶ状況は、企業の財テクマネーがはびこった1980年代後半の東京市場とよく似ている。
「二番底シナリオは消えた」などと証券会社が株高をあおるのは、いつものことだ。他人のお金の運用者はいちかばちかの勝負を賭け、優雅な引退をもくろむ。バブル相場の最終局面は経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)もチャート上の警戒シグナルも無視し、いくところまで行く可能性がある。
日銀は上場投信(ETF)を通じ、東証1部に上場していればどんな企業だろうが、株式を買い上げている。世界の中央銀行がゴミ箱と化して、本来ならば市場から退出すべき企業の延命に力を貸しているのだ。
証券会社は冬でも車を貸さなければ生きていけないレンタカー会社のようなものだ。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」ということわざでも持ち出して、チャンスに挑むように勧誘してきたら、「君子危うきに近寄らず」と切り返せばいい。虎に食い殺されるかもしれない。最も慎重な人が強気転換したら相場は天井、今買っている人が諦めて全部投げたところが二番底というのが、相場に長年携わってきた人の基本観である。

 

 
私たちの人生は有限です。
リスク性資産への投資については、慎重に行動して大丈夫です。
カモにされないようにしましょう。
 

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