不確実性の長期積立投資を考える際に知るべきリターンの発生確率

投資初心者に対して安易にリスクをとらせようとする金融業界の積立投資に関する説明。
よくあるのが「リターン5%」を使った説明。
異常なことですが、そこには「リスクなし」(預貯金と同じイメージ)での複利シミュレーションが使われ、あたかも誰もがいつでもリターン5%の投資成果が得られるかのような説明がされています。され続けられています。

本当にそうなるのでしょうか?
そのような説明は正しいのでしょうか?

以下、リスクあるものにはリターン分布の存在がありますので、それをシミュレーションしてみました。
リスクは20%です。
見えるものが違ってくると思います。

1万回のモンテカルロシミュレーションで、最も発生確率が高いのは「投資元本の水準」です。
期待リターン通りの水準になる確率は7%です。
一方、期待リターン以上になる確率は35%ほどあります。
ちなみに、投資元本1千800万円が3億9千万円になる可能性もあり、確率としては0.01%です。

投資に絶対はありません。
そのように法令でも規制されています。
投資初心者に対して投資をすすめるのであれば、行政をはじめ金融業界は今回のシミュレーションぐらいは、示すべきではないかと思います。

※期待リターンは、過去の算術平均です。であるならば、平均なので半分は平均以下になります。そのような当たり前のことを説明せずに、夢を見させるような、ある意味怪しい系の話法が多すぎではないでしょうか。

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