「長期投資はリスクは減る」は間違い

長期投資はリスクを拡大する


 
よくこのような図を使って

投資は1年で見るとブレが大きいのですが、長期になればなるほど収れんされていきブレは小さくなります。
つまり
長期投資はリスクが減るんです。

 
という説明がされています。
これは、明らかにミスリードです。
投資というのは次のような状況になるものです。
 

 
これは、

不確実な投資という世界では、勝つ人は一定割合いますが、当然負ける人もいます。
勝ち続ける人は勝ち続け、負ける人は負け続けます。
複利効果というのは、そういう世界です。
そうでないのなら、複利効果を語るべきではありません。

 
上の二つ目の図は、「1,000万円を30年間、毎年±5%で複利運用」した結果のシミュレーションです。
+5%のリターンを見てみましょう。
10年後時点での年平均利回りは「6%」になっています。
20年後時点では年平均利回りは「7・6%」になっています。
30年後時点での年平均利回りは「11%」になっています。
年平均利回りが拡大していっています。
これが複利効果というものです。
 
一方で、-5%のリターンはどうでしょうか?
どんどんマイナス幅が拡大していっていますね。
これも複利効果です。
 
普通に考えるとわかると思います。
複利効果を強調している業者が複利効果を否定するかのような図(収れん)を使って「リスクが減る」という説明をしています。
そもそも、リスクというのは「ブレ(変動幅)」のことです。
完全に間違っている説明だとわかります。
ブレは拡大していきます。
 
どの世界にも言えることですが、物事の本質を理解していない者は矛盾に気づきません。
複利の本質を理解していない業者は、自分の説明の矛盾に気づきません。
投資の結果が上の図(収れん)になるということは、

長期投資は、いずれ”固定金利”で運用しているものと同じになる。

 
ということではないでしょうか?
さて、上の図のおかしいところはどこでしょう?
それは

”年率”でシミュレーションしているところです。
年率は、年数が長くなればなるほど、マイナスリターンはなくなっていきます。
こういうことを日本語では、ごまかしと言います。

 
これが投資商品の売り手側の売り方です。
普通の社会人である私たちがすべきことは、”常識力”で考え、そしてその常識を使ってシンプルに質問していくことです。
 
 

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